防火管理者が、消防法に基づいて作成された消防計画は、あなたの施設、あなたのオフィスで十分機能していますか？消防計画はあるけど計画は計画？あれは、法令に従って作成しただけとなっていませんか？消防計画は、防火管理者が作成したもので、自分たちは関係ないと思っていませんか？従業員の皆さん！！消防計画は皆さんの安全を確保するものですよ。 消防計画は一度策定されたら終わりではありません。実際、多くの場合、計画が策定された後、定期的な点検や更新が怠られ、その重要性が薄れていくことがあります。 消防計画は、火災やその他の緊急事態が発生した際に迅速かつ効果的な対応を可能にするための重要なツールです。しかし、計画が形骸化していると、その有効性が薄れ、緊急事態に対する準備が不十分になります。 形骸化した消防計画の兆候には次のようなものがあります。

1.      定期的な更新や点検の欠如:

 消防計画は施設や組織の状況に合わせて定期的に更新される必要があります。しかし、更新や点検が怠られると、計画は時代遅れになります。特に多いのは、自衛消防隊の編成です。自衛消防隊は、人事異動の都度変更し、研修、訓練を繰り返さないと意味のないものとなってしまいます。

2.      実施の不備:

計画が策定されたものの、実際の運用や訓練が不十分な場合、計画は効果を発揮せずに形骸化します。消防計画の基づく、定期的な訓練や演習を行うことが重要です。

3.      関心の欠如:

実際に火災などの災害がない場合や災害への関心が低い場合、消防計画の重要性が理解されずに放置されることや従業員に徹底されていないことなどがあります。

 形骸化した消防計画は、施設や組織にとって大きなリスクとなります。そのため、定期的な点検や更新、適切な訓練や実施が不可欠です。また、関係者の意識向上やリスク管理の重要性を周知する啓発活動も重要です。